「ずっと、眠らないとどうなるか?」
答えは、「結局、眠ってしまう。」 たとえ数日、一睡も出来なかったとしても、眠らなかったことが原因で、死んでしまうことはない。 ところが、睡眠障害が原因で、引き起こされる事故や合併症が増えてきて、そっちの方がこわい。 例えば,居眠り運転による交通事故や居眠りによる機械操作ミス、睡眠中の無呼吸症など。 大きな事故でいえば、ThreeMile島の原発事故や、巨大タンカーExonValdez号の座礁事故は、居眠りが原因だったという。 現在、なんらかの睡眠障害をうったえる人は、5人に1人の割合に達しているという。 「睡眠障害」といっても、たくさんある。 代表障害「不眠」にも、いろいろなタイプがある。 ●寝つきが悪いタイプ。 ・眠るまでに、1時間以上かかる。 ・「今日もねむれないのでは・・」と心配してしまう。 ●眠っていたのに、途中で目が覚めるタイプ。 ・目が覚めると朝まで寝付けない。 ・何回も目が覚める。 ●ぐっすり眠れないタイプ。 ・寝た気がしない。 ・夢をよく見る。 ●朝、早くに目が覚めてしまうタイプ。 ・目が覚めて、憂鬱になる。 ●混在するタイプ。 原因もいろいろある。 精神的な原因、たばこ、アルコール、コーヒーなど覚醒作用のあるものをとりすぎ、生活リズムの乱れ、寝室の環境、痛みやかゆみなど、身体的な原因、服用中の薬物などなど。 これら、原因と考えられることを取り除いていくことが、解決の基本だが、うまく解決できない時に「睡眠薬」が処方されることがある。 タイプによっても薬の種類は、違うし、量も、微妙にちがう。 治療計画も違ってくる。 充分な診断と検査が必要となってくる。 安易に考えて、人からもらったりして、服用したり、充分な診察や検査もしないで医者から薬を処方してもらったりして服用したらとんでもない事になることもある。 小さい時から夜更かしの習慣があったりして体内リズムがくずれ、睡眠時刻が、どんどん後退しているようなタイプは、薬物療法では、ほとんど効果が出ない事が多い。 夜、鼻詰まりなどで無呼吸を起こしていることに、自分では気づかず、途中で目が覚めるからということで、睡眠薬を服用すると、呼吸ができなくても目を覚まさないという恐ろしいことになる。 今、コンビニも24時間、情報も24時間、社会は24時間体制で動いている。 この24時間戦う体制が睡眠障害を引き起こしているように思えてくる。 あなたの体内時計、慌てていませんか? お薬や健康の悩みは、ふくみみの薬局・薬店で、薬剤師にご相談ください。 http://www.fukumimi.net/
by fukumimine
| 2012-05-17 18:39
| 健康
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